92歳男性、糖尿病と高血圧、心不全で治療中です。本当に溌剌としていて、私の憧れのご老人です。
今日も色々とたわいのない話をした後
「ところで、なんで急にあんなに苦しくなったんかな。」
との質問でした。3ヶ月ほど前、自宅で急に呼吸困難になり、救急車で専門病院に搬送され、治療を受けたことがあります。
「あれはですね、急性の心不全の状態だったんです。心臓の機能が急に落ちたので、血液が心臓に戻れなくなって、溢れた血液が肺に悪さをして苦しくなったんですね。」
「そうなんやな、やっぱり飲み過ぎとかがいかんかったんかな。」
「うーん、それもあるかもしれませんが、基本は私が心不全を予防する薬を一つしか処方していなかったからだと思います。むくみとか息切れなどの症状がまったくなかったので、油断していました、すみません。」
「そうか、症状なんかなんもなかったもんな。」
「そうなんです、本当に難しいんです。」
もともと心臓に持病がありある程度のリスクは背負っていることは理解していたのですが、それだけで急性の心不全を予防することまでは思い至らなかったです。リスクがある患者にあまねく予防的に薬を出すことはやはり難しいので、今後どうすべきかしっかり考えていく必要があると思っています。
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