· 

毒舌おばあちゃん


98歳女性、高血圧で通院中です。
今日は診療が終わってから、ご家族が薬を取りに行って戻ってくるのに時間がかかっているようで、待合室で自分が忘れられたんじゃないかとちょっと心配になった様子。
「どうしたの、置いてかれっちゃったのかい?」
「そうじゃないんだってさ、薬をもらうのに時間がかかってるんだって。」
「そうなんだ、じゃあ安心だよね。」
「でもさ、薬作るのにこんなに待たせたら、ここの評判も悪くなるよ。大した混んでもいないのにさ。」
「うーん、そうだねぇ。いつもはそんなんじゃないんだけど、評判も大事だからねぇ。」
「そうよ、大体病人だって病院に長居なんかしたくないのよ、こんなとこに。」
「そうだよねぇ。」
足腰は少し弱りましたが、毒舌には少しも衰える兆しがないようです。
次回はどんな話ができるのか、いつも楽しみにしています。