50代女性。昨日夫がインフルエンザの診断を受け、自分も今日から発熱したとのことで来院です。
検査はインフルエンザ陰性の結果でした。
「インフルエンザの検査は陰性でしたが、発熱して間もない時期には検査が陰性と出ることがあります。」
「はい。」
「ご主人もインフルエンザでしたら、ご自身もかかっていると考えるのが自然だと思います。」
「そうですよね。」
何か少し事情がありそうでした。
「実は、週末に私たち夫婦でやっているお教室のパーティがあるんです。開催するのはやっぱり無理ですよね。」
「そうですね、お年の方もいらっしゃるのでしょう?」
「はい、そうなんです。」
「ご夫妻はすぐ良くなると思うのですが、うつった方がどうなるかはわからないので、残念ですが医師としては開催して良いとは言えませんね。」
「そうですか、わかりました。」
感染症は自分が良くなるのに加えて、人にうつさずよくなる事も必要な事です。コロナの大変な時期を経験して、その辺りが随分と常識になったようで、それはとても良い考え方だと思います。
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