70代女性、高血圧で治療中でしたが、喫煙の再開と主に喘息発作が出てきて、吸入薬で治療。
ずいぶんとよく聞いたようで、1月前に吸入薬を中止していました。
「また、喘息の発作が出てきました、犬の散歩が辛くて。」
「ね、だから言ったでしょ?吸入は少なくとも3ヶ月くらいは続けないとダメなのよ。」
「そうなのねぇ。」
前回は、私は反対したのですが、患者さんがともかくよくなったからやめてみるとの希望で中断したのでした。
「喘息の治療はとっても進歩していて、吸入薬がとってもよく効くのよ。でも症状がなくなっても、気管がきれいになったわけじゃないの。前の状態がプールで溺れかけているとしたら、症状が良くなったのは、浮き輪につかまっていて呼吸が楽になっただけなのよ。」
「そうなんですか。」
「今回は、ちゃんと吸入を続けてプールからきちんと上がらないとね。ところで、タバコは吸ってないよね。」
「それはもう絶対大丈夫。」
「よかったわ、タバコ吸い始めたら破門になるよ。」
「そうよね、破門よね。」
11月から12月にかけては季節的に喘息の状況が悪化しやすい時期です。変だと思ったらご相談してください。
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