50代女性。高血圧にて治療中です。
今日は血圧が150/80と高めでした。ご自宅の血圧も同様に高いようです。
「血圧治療は脳梗塞にならないようにするのが大切で、そのためには140という数字を見ないようにしたいんですよ。現在の血圧は高いので、薬を調節したほうが良いと思います。」
「TVでお医者さんが言ってたんですけど、自分自身は170くらいが丁度いいんですって、それってどう思います?」
うん、そういう内容のことを色々なところで言ってるのはW田先生かとおもいます。ご自分の血圧と糖尿病の治療を自分でしているようで、そのことを色々なメディアで発信していらっしゃいます。現在の一般的な治療方針についても科学的な考察をしていらっしゃるのですが、そのなかに、自分の治療体験から感じた体感のようなものを混ぜてお話になるので、結論としては個人体験のレベルになってしまっていると思っていました。
「先生は自分で、ご自分の治療をしている体験を元に話しているんですけど、病気は一人一人のものです。私もその話を鵜呑みにするのではなく、もっと医療全体の方向性を見据えて治療をすべきだと思います。」
「そうですね、私も鵜呑みにするつもりはないんです。」
「うん、私もそれがいいと思います。あまりかけ離れた意見は危なっかしいし、その先生も責任は取る立場にはいないですよね。」
良い医療を提供する一つの基本は常に疑いを持って考えることをやめないことだと思っています。現在認められている治療方針を全く疑わずに行うことも、その治療方針を否定したところから結論を導き出すこともいずれも正しい姿勢とは言えないと思います。
考え続けることは大変ですが、これからもしっかりやっていきたいです。
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町田真知子 (金曜日, 20 12月 2024 20:57)
ネット情報が巷に溢れ、ついつい自分に都合がいい情報を選択しがちになる。それでも自分の疾病そのための服薬は理屈で納得したいと学習するが、所詮素人、最終的に何を信じ信頼すべきか多々迷う。迷い始めると投げ出したくなってしまう浅はかさ。
疑問を持ったら医者に尋ねればいいのだが、患者さんが待つ外来で、あれもこれも聞きずらい。
そして、いかに・・・と迷う日々