40代女性、初診患者さんです。
朝方、右足がこわばって気を失ってしまうとのご相談です。
気を失うっていうのは基本的に脳に行く血流が足りなくなって起こるので、脳に行く血管の問題や、血圧が下がりすぎていること、不整脈がおこって血流が滞っていることで起こります。
「ねている最中に起こるの?それとも起きた時に起こるの?」
「起きた時ですね。」
「体は横になったままなの?それとも起き上がったとき?」
「横たわったままです。」
どうも血圧の問題では無さそうです。血圧が低くて気を失う時は起き上がっているとき、特に立ち上がったときに起こります。
「どこにも、麻痺とはは無いよねぇ。」
「そうですね、ちょっと頭はぼーっとしますけど、少し時間がたつと普通に動けます。」
そうすると、脳血管の問題では無さそう。脳血管障害の場合には多少とも麻痺が残ることが多いです。
「不思議だねぇ、あとは特別なこと無いの?」
「そうですね、大体起きるとき、朝6時半頃起こるんです。」
「そうか、不整脈なら時間に関係なく起こるから、それならてんかん発作かもしれないね。大きな病院で脳波を調べてもらいましょう。」
後日、紹介した脳神経外科より若年性の珍しいタイプのてんかん発作の可能性が高いとのご連絡をいただきました。起きるときの明るさの差で発作が誘発されたようです。
自分の症状を上手く説明してくれる患者さんで、次の病院にスムーズに繋げられて良かったです。
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