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そういうのを病は気からっていうんだよ


午前中の診療終わり頃(木曜は午前で終わりなので午後からフリーです、みんなちょっとワクワク)、なんだか受付辺りが騒がしい。
一段落したようで、スタッフが報告に来ました。
「昨日いらした患者さんが、先生の顔を見たらすっかり元気になったって大喜び。お礼にたっぷり栗を茹でて持ってきてくれました。」
とのこと。
そういえば、重い咳をしていたので胸部レントゲン写真を撮って、肺炎じゃない事を確認したんだっけ。
「えー、結構重たい咳だったのにね、もう良くなったんだね。」
「先生、また何か新しい呪文でも開発したんですか?」
「いや、そんなんじゃないって。そういうのを病は気からって言うんだよ。」
気の持ちようで治る病気ばっかりだったら楽ですよね。でも、気の持ちようで症状が重くなることもあれば、軽くなることもあるのもまた事実かと思います。これはちょっとした企業秘密なのですが、気を良くできるのは医者側じゃなくて患者さん本人です。
栗は栗ご飯にして、美味しくいただく予定です。