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薬のアレルギー情報は忘れずに正確に伝えてください


風邪症状が続き、喉の痛みがある患者さん。時々喉が痛くなるとのことで検査をしたら溶連菌陽性でした。
私「溶連菌感染症とわかって良かったですね、今までもそれが原因で喉の痛みが繰り返していたんですね。」
患者さん「ありがとうございます、原因が分かって良かったです。」
私「抗生物質のアレルギーはありませんか?」
患者さん「特にありません。」
私「それでは、ペニシリンを10日間のんでください、しっかり最後までのんでくださいね。」
繰り返す喉の痛みの原因もわかってめでたしめでたしと思っていたら薬局から連絡があって、ペニシリンで全身の皮膚がただれる重症のアレルギーを持っていることがわかりました。
薬剤師さんが、しっかり問診をしてくれて致命的になる可能性のある薬剤を処方せずに済んで、本当に良かったと思います。
今までは、どんな薬剤情報も個人で管理するのが前提になっていますので、本当に重要な薬の副作用は個人でしっかりと管理して、忘れずに医療機関に伝えるようにしてください。
患者さんはうっかり忘れてしまったのかと思うのですが、もしものんでいたらどうなっていたかを考えると、本当にぞっとしました。
薬剤情報をオンラインで管理できるようになって、このようなヒヤリハットも無くしたいですね。